この記事は、数学が好きだから「理系」嫌いだから「文系」と安易に決めてしまっている大学を受験する高校生に自分の適性を冷静に診断しましょうと提案するものです。
自分の適性を冷静に診断する方法には、自分の「タナおろし」が必要です。
自分の好きなこと、嫌いなことや得意なこと、苦手なことなどを、考えて紙などに書き出すのが一番です。
自分の適性を冷静に診断するとき自分が自分のお医者さんになって 一度紙に自分の適性を冷静に書いてながめること、が大切だからです。
文系?理系?
超あるあるで 「数学が嫌いだから 文系を受けます」 という生徒さんはかなりいます。
実は、「自分は、理系です」、「自分は文系です」、という会話は日本だけです。
今後ますます、IT時代になると、理系、文系という区分けは残るけれども、もっと多様化した分野で自分の目指す専門を語るようになると思います。
理系でも文系でも、すでに何らかの形でITに関連しています。ますますこの傾向は強まります。 受験する学科でも ITは、数学が理系のみならず文系でも必要となります。 ITの波に乗りましょう!
2軸思考で自己診断
2軸思考で冷静に自分の適性を冷静に診断すると、いままで主観的にあまりに早くから理系、文系を分けて考えていることが分かるはずです。
また、理系といっても理学部系なのか工学系なのか、文系であっても経済学部系、商学部系、教育学部系、文学部系など いろいろあります。
さらには、理系と文系としばしば大学を2つに分けてしまいがちですが、芸術系、デザイン系、スポーツ系などもあります。
受験は「自分を見つめ直す」絶好の機会です
受験をする前に、 「いったい自分は、どういう人間なんだろう?
自分の適性はなんだろう?」 と 真剣に自分と向き合って自己診断してみてください。
「2軸思考」で適性を冷静に自己診断してみましょう。
「2軸思考」は (URL;https://ar.pinterest.com/pin/568649890456493266/)を参考にしてください。
X軸の正の方が好き X軸の負の方が嫌い Y軸の正の方が得意 Y軸の負の方が苦手 として、 学校で受けている科目がどの位置にあるか、点をうちながら 自分と会話してみてください。
仲のよい友達とワイワイと、自分がお医者さん、友達が適性診断を受けにきた患者さんでやってみるのもいいかもしれません。
第三者から意外な適性診断が受け取れる可能性もあります。
どうでしたか?
適性を自己診断できましたか?
自分が得意な分野、不得意な分野、 好きなんだけれど苦手な分野、得意なんだけれども、なぜか嫌いな分野、 苦手だし、嫌いな分野が 明確になったと思います。
中には、どちらにも入らずに、X軸かY軸の上にある科目もあるかもしれません。
学際的な学科もあります。学際的とは2つ以上の学問が重なるところです。
たとえば、数学と物理が重なるところなどです。
そのようなところには「物理数学」といって必ず学際的な学科があります。
その上で志望学科を決めましょう。
いまはかなり志望学科の名前も各大学で具体的になっています。
大学見学のときに、見る目が違ってきます。学園祭に遊びにいって希望する学科の先輩にいろいろ聞いてみるのもいいです。
人間は得意・不得意、好き・嫌いが当然あります。自分が不得意かつ嫌いな分野は明らかに適性がないと考えた方がいいでしょう。
人生は筋書きのないドラマ
ただし、ある人との出会い、ある本との出会い、ある授業との出会いなどで、
自分の嫌いな分野が好きな分野になることはしばしばあります。
そのときはもう一度2軸思考のグラフを書き直しましょう。もう一度冷静に自分を見直しましょう。
大逆転
一方、努力次第で、不得意または嫌いなものを、得意または好きにすることができます。
このように困難を克服できるのが人間/人類の優れた点です。
「数学」を例に挙げます。
理系は「数学が得意、数学が好き」、 文系は「数学が不得意、数学が嫌い」、 「数学が不得意、数学は好きなんだけれども成績が伸びくない」 数学の好き、嫌いは結構 分かれます。
「どうして数学の好き嫌いが出てしまのでしょうか?」
数学は、英語よりもさらに日常で使われていない記号を多用します。
この記号を自分の言葉にする、すなわち自分で言語化するのに時間がかかるのです。
たとえば、SIN,COS,Log,Σなど。
SIN,COS,Log,Σなどの記号を血肉化するのには、結構な時間で問題演習をする必要があります。
SIN,COS,Log,Σなどの記号は、普段の生活で使わないからなんです。
たとえば、まさか、コンビニで「SIN5個ください。」 なんて会話はありえませんよね。
英語も同様で普段の生活で使わないので、毎日勉強しないとすぐ忘れます。
英語の場合はまだカタカナ英語とか街を歩けば英語の標識があったりまだ日常で触れる機会がありますが。。。
数学の記号はまったく日常生活に出てこないです。
ですから、問題演習をしなくなり、「あーーーもう、数学嫌い!」
となってしまいます。
繰り返しますが、数学は日常会話でまったく使用しないので、 他の教科と違って、真剣に習慣づけないといけないのです。
「高校生ならば毎日1時間」は勉強しましょう。
数学は基礎力がしっかりすれば偏差値50~55に達します。
あとは標準問題で仕上げ、 受験年の高3では特に受験問題、志望校の過去問に取り組むのです。
そうすれば偏差値60に達します。
数学は、英語以上の外国語。だから毎日1時間!少なくとも30分、勉強しましょう。
続けて1時間がきつければ、朝少し早起きして30分、帰ってから30分のように工夫しましょう。
この勉強の習慣がつけば、半年でめきめき力がつきます。 大嫌いだった数学が、大好きな科目になります。
他の国語、社会などは日本語で書かれているので、 読めばなんとか分かるのです。そして暗記すればいいのです。とっつきやすいんです。
日本語でないために、すぐ読んでも分からない数学や英語は
日々の積み重ね
これのみです。
まとめ
いまやIT社会、文系であっても数学の基礎力が必要とされていきます。
しかし、ひとくちに「日々の積み重ね」が必要ですといっても、なかなか行動にできないものです。
プロスポーツ選手でさえコーチに管理してもらっています。
テニスの錦織選手は10人も色々なコーチをつけているといいます。 当塾は生徒さんにとってコーチです。
できる問題は○、まだいまひとつの問題は△、まったくわからない問題は☓ のマークをつけてもらって、弱点強化ノートにまとめていってください。
△と☓はできるまで何回も。この繰り返しをすれば絶対に実力がつきます。
何でもお問い合わせから質問してください。
受験生を応援し続けます。がんばれ!受験生。